しびれ
【しびれとは】
「しびれ」と一言でいっても、実は大きく2つのタイプがあります。
① 力が入りにくい(運動麻痺)
脳から手足へ「動け」という指令を送る運動神経の経路に障害が起こると、
- 力が入りにくい
- 物を落としやすい
- ボタンが留めにくい
② ジンジン・ビリビリする(感覚の異常)
手足の感覚を脳へ伝える感覚神経の経路に障害が起こると、
- 正座の後のようなビリビリ感
- 感覚が鈍い
- 触っても分かりにくい
<こんな症状でお困りではありませんか?>
- 正座の後のようなビリビリしたしびれが続く
- 感覚が鈍い、触っても分かりにくい
- 手足に力が入りにくい、物を落としやすい
- しびれが徐々に悪化している
- しびれが突然出た
ひとつでも当てはまる場合は、早めの受診をおすすめします。
<当院の「しびれ外来」の特徴>
しびれの原因は多岐にわたるため、正確な診断が最も重要です。 当院では、脳神経外科・神経内科の専門的視点から、以下のような神経学的診察を行います。
- 神経学的診察
- 脳神経の評価
- 運動神経・感覚神経(表在感覚・深部感覚)のチェック
- 腱反射
- 必要に応じて行う検査
- 血液検査
- MRI検査(頭部・頚髄・腰髄)
<しびれの主な原因>
しびれは大きく 「脳」「脊椎」「末梢神経」「内科的疾患」 の4つが原因となることが多いです。
① 脳(頭)に原因がある場合
- 脳梗塞・脳出血
脳の感覚を司る部分が障害されると、反対側の手足にしびれが出ます。 強い痛みを伴う場合は「視床」の障害が疑われます。 短時間でしびれが消える場合は 一過性脳虚血発作(TIA) の可能性があり、緊急受診が必要です。
- 脳腫瘍
ゆっくりと進行するしびれ・感覚低下が特徴です。
② 脊椎に原因がある場合
- 変形性頚椎症
加齢により首の骨が変形し、骨のトゲ(骨棘)が神経を圧迫してしびれや痛みが出ます。
- 頚椎椎間板ヘルニア
飛び出した椎間板が脊髄や神経根を圧迫し、
- 腕のしびれ
- 痛み
- 脱力
- 頚椎後縦靭帯骨化症
靭帯が骨化して脊髄を圧迫し、しびれや運動麻痺につながります。
- 腰椎椎間板ヘルニア
腰の椎間板が飛び出し、下肢のしびれ・痛み・脱力が出ます。
③ 末梢神経に原因がある場合
- 胸郭出口症候群
なで肩の女性や若い方に多く、鎖骨周囲で神経・血管が圧迫され、
- 腕のしびれ
- だるさ
- 手根管症候群
手首のトンネル(手根管)で正中神経が圧迫され、
- 親指〜中指のしびれ
- 朝方の強いしびれ
- 夜間痛で目が覚める
④ 内科的疾患が原因の場合
- 糖尿病性神経障害
細い末梢神経が障害され、
- 指先・足先のジンジンしたしびれ
- 進行すると痛みに変化
- ビタミン欠乏
偏食・慢性的なアルコール過飲で起こり、
- 末梢神経障害(脚気)
- 中枢神経障害(ウェルニッケ・コルサコフ症候群)
<受診の目安>
以下のような場合は、早めの受診をおすすめします。
- しびれが長期間続く
- 徐々に悪化している
- 力が入りにくい
- しびれが突然出た(脳の病気の可能性)
しびれは原因によって治療法が大きく異なります。 気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。